2001年 07月 16日
3. 実験概要
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3.1 被覆材およびコンクリート供試体
被覆材は表-1に示す3種類を用いた。表には,JIS Z 0208に準拠して測定した各被覆材の水蒸気透過性の指標となる透湿度および蒸気伝導率を示した。これよりJPUの透湿度および蒸気伝導率は,PUの約2.5倍,EPの12.5倍程度と大きく,JPUの水蒸気透過性が他の被覆材より優れていることがわかる。
被覆対象のコンクリート供試体は,W/C=50%とし,普通ポルトランドセメントを用いて作製した。コンクリートの使用材料と配合条件を表-2,3に示す。コンクリートの練混ぜは,容量100lのパン型強制練りミキサを用い,JISに準じて行った。その後スランプ試験(JIS A 1101)および空気量試験(JIS A 1118)をそれぞれ行い,寸法100×100×400mmの各種塗膜材の被覆対象用の供試体を作製した。
コンクリートの養生条件は,練混ぜ後,翌日脱型し,水中(20℃)養生をそれぞれ52日間(実験結果4.1および4.4),14日間(実験結果4.2),27日間(実験結果4.3および4.5)行い,更に気中(気温20℃,湿度60%)養生をそれぞれ1日間(実験結果4.3および4.5),2日間(実験結果4.1,4.2および4.4)行った後,各被覆材により被覆した。各種コンクリートの被覆条件を表-4に示す。JPUを被膜したコンクリートの施工時間は他のものに比べ短い施工時間となった。
3.2 被覆供試体の暴露条件
屋内暴露条件は,気中(気温20℃,湿度60%)での暴露(暴露-1),水中(20℃)での暴露(暴露-2),水中(20℃)と気中(気温40℃,湿度20%)を交互に繰返す暴露(暴露-3)および高湿度から低湿度へ湿度を変化させた気中(20℃)暴露(暴露-4)とした。
なお暴露-3では,7日周期で水中-気中暴露を繰り返した。
また,暴露-4の高湿度~低湿度は,湿度90%~30%の範囲とした。供試体の暴露開始は,被覆後1日経過後から行った。
被覆材の種類の影響に関しては,所定材齢で質量の測定を行った。
また,JPUの被覆厚さの影響に関しては,所定材齢で質量の測定および長さ変化率(JIS A 1129)の測定をJISに準拠して行った。
高湿度から低湿度へ湿度を変化させた気中暴露-4における湿度の影響に関しては,所定材齢で質量の測定を行った。
屋外暴露条件は,東海大学内(平塚市)で,風雨に曝されるコンクリート舗装面上に供試体を垂直に静置し,所定の材齢で質量の測定を行った。
測定期間は,2005年9月20日~2007年1月23日で,この間の平塚市における1mm以上の降雨日数は152日であった。
JPUの中性化抵抗性に関しては,中性化促進試験装置を用いてJIS A 1153に準拠してコンクリート供試体の中性化を行った。
中性化の促進期間は,85日とした。
また,中性化の評価試験は,JIS A 1152に準拠にして,供試体の曲げ破壊断面にフェノール・フタレン溶液を噴霧し,コンクリート表面から赤紫色に呈色した部分までの距離を測定した。
被覆材は表-1に示す3種類を用いた。表には,JIS Z 0208に準拠して測定した各被覆材の水蒸気透過性の指標となる透湿度および蒸気伝導率を示した。これよりJPUの透湿度および蒸気伝導率は,PUの約2.5倍,EPの12.5倍程度と大きく,JPUの水蒸気透過性が他の被覆材より優れていることがわかる。
被覆対象のコンクリート供試体は,W/C=50%とし,普通ポルトランドセメントを用いて作製した。コンクリートの使用材料と配合条件を表-2,3に示す。コンクリートの練混ぜは,容量100lのパン型強制練りミキサを用い,JISに準じて行った。その後スランプ試験(JIS A 1101)および空気量試験(JIS A 1118)をそれぞれ行い,寸法100×100×400mmの各種塗膜材の被覆対象用の供試体を作製した。
コンクリートの養生条件は,練混ぜ後,翌日脱型し,水中(20℃)養生をそれぞれ52日間(実験結果4.1および4.4),14日間(実験結果4.2),27日間(実験結果4.3および4.5)行い,更に気中(気温20℃,湿度60%)養生をそれぞれ1日間(実験結果4.3および4.5),2日間(実験結果4.1,4.2および4.4)行った後,各被覆材により被覆した。各種コンクリートの被覆条件を表-4に示す。JPUを被膜したコンクリートの施工時間は他のものに比べ短い施工時間となった。
3.2 被覆供試体の暴露条件
屋内暴露条件は,気中(気温20℃,湿度60%)での暴露(暴露-1),水中(20℃)での暴露(暴露-2),水中(20℃)と気中(気温40℃,湿度20%)を交互に繰返す暴露(暴露-3)および高湿度から低湿度へ湿度を変化させた気中(20℃)暴露(暴露-4)とした。
なお暴露-3では,7日周期で水中-気中暴露を繰り返した。
また,暴露-4の高湿度~低湿度は,湿度90%~30%の範囲とした。供試体の暴露開始は,被覆後1日経過後から行った。
被覆材の種類の影響に関しては,所定材齢で質量の測定を行った。
また,JPUの被覆厚さの影響に関しては,所定材齢で質量の測定および長さ変化率(JIS A 1129)の測定をJISに準拠して行った。
高湿度から低湿度へ湿度を変化させた気中暴露-4における湿度の影響に関しては,所定材齢で質量の測定を行った。
屋外暴露条件は,東海大学内(平塚市)で,風雨に曝されるコンクリート舗装面上に供試体を垂直に静置し,所定の材齢で質量の測定を行った。
測定期間は,2005年9月20日~2007年1月23日で,この間の平塚市における1mm以上の降雨日数は152日であった。
JPUの中性化抵抗性に関しては,中性化促進試験装置を用いてJIS A 1153に準拠してコンクリート供試体の中性化を行った。
中性化の促進期間は,85日とした。
また,中性化の評価試験は,JIS A 1152に準拠にして,供試体の曲げ破壊断面にフェノール・フタレン溶液を噴霧し,コンクリート表面から赤紫色に呈色した部分までの距離を測定した。
by kougakuy
| 2001-07-16 08:17